パッチン錠とは?
パッチン錠(ドローラッチ)は基本的に、2つの部材を同一平面上で固定するラッチです。フック側(またはクラスプ)と、キーパー(またはキャッチ)の2つの部品で構成され、フックを片側の部材に、キーパーはもう片方の部材に取り付けます。
パッチン錠を閉じるには、キーパーに引っ掛けたフックを引き寄せます。こうすることで、2つの部材を密接して固定し、しっかりと閉じることができます。
主な用途:ドア、パネルやフタなどの、振動や動きによってドアやフタが不意に開いてしまうことが想定される用途。他にはエンクロージャーや車両のドアなどの、2つの部材を同一平面上で密接して閉じる必要があるもの。
パッチン錠の種類:オーバーセンター、調整式や回転式などがあります。サイズ展開も幅広く、また材質も鋼、ステンレス鋼、亜鉛合金やプラスチックなど、用途や使用環境に適したものを選ぶことができます。
パッチン錠を選ぶ理由とは?
さまざまな用途や要件で、パッチン錠が選ばれる主な理由:
高強度
2つの部材を強固に安定して固定できるパッチン錠は、耐振動衝撃性と密閉性が求められる用途に適しています。サウスコのパッチン錠は、ガスケットを圧縮できる強度を備えており、エンクロージャーを密閉する用途にもお使いいただけます。
耐振動性
ドア、フタやその他のパネルが振動や動きによって不意に開くことを防ぎます。このため、エンクロージャーの内容物の損傷や、輸送中の内容物の紛失などを防ぐことができます。
利便性
パッチン錠は、強度と利便性を両立します。片手で簡単に操作できるため、片手での作業が想定される用途や、スピーディーな作業が求められる用途に適しています。
幅広い選択肢
サイズや種類など、さまざまな用途で目的に合うパッチン錠を幅広くラインアップ。材質や仕上げも使用環境に適したものをお選びいただけます。
外観・デザイン
補助部品を必要としないため、すっきりとした見た目で最終製品の外観を引き立てます。
2つの部材を同一平面上で密接に固定することができるパッチン錠は、強度と利便性を兼ね備え、振動や動きによる損傷や防ぎ、また優れた外観を可能にします。
パッチン錠の種類
パッチン錠にはさまざまな種類があります。それぞれの特徴を理解し、用途に合ったものをお選びください。サウスコでは、以下の4種を取り揃えています。
回転式
回転式 回転式のパッチン錠は、回す操作で施錠するラッチです。カムの回転によってフックを引き寄せてしっかりと固定します。素早く簡単に操作でき、材質やサイズも多種取り揃えています。低背・薄型設計ながらも高い強度を持ち、パネルやフタの不意の開放を防ぎます。
フレキシブル
フレキシブル 柔軟性を持つゴムまたはエラストマーを用いたフレキシブルパッチン錠は、引張力で2つの部材をしっかりと固定します。耐振動性に優れ、ノイズやパネル表面の傷つきを軽減します。サイズやパネル合わせ位置のバリエーションが豊富で、さまざまな用途にお使いいただけます。サウスコのフレキシブルパッチン錠は、熱可塑性エラストマーもしくはゴム製のハンドルが特徴で、パネル合わせのズレに対応する柔軟性を持ちながら、パネル同士を密接して固定してその引張力を保持し、振動を軽減します。耐腐食性材料のため、屋内・屋外用途に適しています。パッチン錠:まとめ
パッチン錠は、頻繁に開閉し、スピーディーなアクセス性と、中程度の強度と圧縮が求められる幅広い用途で用いられます。主な特徴は強度と把持力を保持できることで、特に耐振動衝撃性が求められる用途に適しています。サイズ、種類や材質の展開が幅広く、ドアやパネルの厚さ、外観、パネル合わせのズレの許容度の広さなど、用途要件を満たす選択肢を豊富に取り揃えています。
パッチン錠を選ぶ際に考慮すべき重要なポイントは、ドアやパネルの重量、パッチン錠の材質、使用環境、パネル保持に求められる力、使い勝手とアクセス性です。これらに加えて、パッチン錠の性能と信頼性を長期間維持するために、取付や調整のしやすさに配慮されることをおすすめします。