AI技術の開発競争が激化するなか、メーカー各社は将来のサーバー安定化に向け液浸冷却に注目しています。液浸冷却技術は従来のファンを用いる空冷に比べてはるかに高い冷却能力を持ちますが、同時に新しい課題があり、メンテナンスはその顕著な例です。サーバーブレードは狭いスペースに非常に密集して配置されて冷却液に浸されるため、整備の際に個別のブレードの取り出しが難しくなる可能性があります。

メンテナンス中、作業者が重く、液体で覆われたハードウェアを引き上げる際に、ねじをエンクロージャ内に落として紛失したり、滑らかな金属で手が滑ったりする可能性があります。これらのアクシデントは、サーバーブレードに安くない損傷を与えたり、さらに重大なことにはサーバーの稼働時間を損失したりするリスクとなります。このAI競争では、稼働時間が長いほどより良い結果が得られるため、一秒一秒が重要です。サウスコの新製品「RAラックアタッチ」は、このようなメンテナンスのニーズに応えます。

RAラックアタッチは、従来のねじを用いてラックにサーバーブレードを固定する通常の方法に代わり、同じねじでRAラックアタッチをブレードに取り付けることで一体化したパウル（爪）でブレードをラックに固定します。

RAラックアタッチのハンドル内にある一体型トリガーを押すとパウル（爪）が引っ込む構造により、ブレードをラックから簡単にリリースでき、作業者はブレードをしっかりと掴んだまま一連のスムーズな動作で取り出すことができるようになります。ねじによるメンテナンス作業の遅延を無くし、未来の技術を支えるサーバー連続稼働の長時間化に貢献します。

液冷サーバーラックにおいてスペース確保は最も優先すべき事項ですが、RA ラックアタッチによるスペース占有はほとんどありません。鋼製で、わずか7mmの厚さながら耐荷重が50kgのRAラックアタッチは、スペースをほとんど取らずに、強力かつ人間工学に基づいた使い勝手で作業のしやすさを向上します。

サウスコのRAラックアタッチは、これらの機能によってメンテナンス時間を大幅に短縮し、損傷や作業者の怪我のリスクを軽減します。加えて、RAラックアタッチを導入することで、コスト削減やサーバー連続稼働の長時間化を可能にし、未来に向けた技術開発における競争力の向上に貢献します。RAラックアタッチについて詳しくは、 www.southco.com をご覧いただくか、info@southco.com までお問合せください。

サウスコ（Southco, Inc.）は、技術力に根ざした金物などのアクセスソリューションの設計・製造で世界をリードしています。"Create First Impression That Last" （出会いの感動が続く製品づくり）をモットーに、品質、性能から美しい外観や人間工学的な使いやすさまで、お客様の用途設計に貢献する製品をお届けしています。75年以上にわたり、サウスコの革新的なアクセスソリューション製品は、輸送機器、各種産業、医療機器、データセンターなどの用途で、顧客製品のエンドユーザーがまず目にし、触れる「タッチポイント」部品の品質とデザイン性で、世界の大手メーカーおよびそのブランドの価値創造に貢献しています。トップレベルの技術力の蓄積、革新的な製品と、専門家によるグローバルサポート体制で、世界中の機器設計者に幅広い高品質のアクセスソリューションをお届けしています。