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重機向け、マスターキー方式で利便性を向上する新しい回転ラッチ

重機向け、マスターキー方式で利便性を向上する新しい回転ラッチ

建築物では一般的に、故障などの修繕作業のアクセスにはマスターキーを用いることで、必要時にシンプルにアクセスできる利便性そして重要な設備やシステムの安定した稼働を可能にしています。


重機にも同じような利便性を取り入れるには、検証が必要です。小規模ビルの場合は一つのマスターキーで全てのドアやパネルに対応できることが多くあります。一方、重機の場合はパネルごとに寸法が異なり、それぞれに異なるラッチが使われているためキー管理が複雑化します。これらのラッチは多くの場合、工具での開閉に対応したヘッドスタイルが限られているため、現場に開錠に必要な多数の工具をまとめて持ち込む必要が生じ、作業者の手間や負担になります。


全てのラッチメーカーであらゆるラッチ製品の工具共通化も一つの考えですが、サウスコの新製品「R4-15回転ラッチ」は一つの工具であらゆるラッチの開閉を行うことができます。汎用性の高い設計が特徴のサウスコR4-15回転ラッチは、重機に設置された種類が異なるさまざまなパネルの施錠に対応でき、また車両内の他のラッチにも対応できる幅広い工具仕様オプションを取り揃えています。
これにより、重機オペレーターはあらゆる必要なパネルを1つのキーで開けることができるようになります。また、キーには手に馴染む現代的かつ人間工学的な設計を取り入れ、さらに作業の快適性を向上します。


重機メーカーが手動での操作を選択する場合、R4-15にはキーを恒久的に付けたままにすることもできます。キーの回転操作にも人間工学的な使いやすさを実現しました。R4-15は、あらゆるユースケースで環境に適応し、さまざまな車両のパネル用途でアクセスを容易にするほか、堅牢な耐久性と信頼性の高いセキュリティを可能にします。


頑丈な構造、工具操作ヘッド用の強化ハウジング、亜鉛ニッケルめっき加工による耐腐食性によって優れた耐久性を備えたR4-15回転ラッチは、過酷環境でのより高い信頼性と、耐腐食性の低い金物に比べて長寿命化を実現しました。


R4-15回転ラッチは、汎用性の高いヘッドスタイルと人間工学に基づいた操作性を備えた、オペレーターが使いやすく、長期間使用できる金物です。重機においては、車両上の他のラッチにも適合するため、キーや工具の点数を減らし、オペレーターの作業環境の向上に貢献します。

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