顧客事例 LUCTRA - 高級感を体現したデスクライト [ヒンジ]
世界的な高級オフィス家具および事務用品メーカーであるデュラブル社(本社:ドイツ、ノルトライン=ヴェストファーレン州)は、LUCTRA®照明システムシリーズ製品に向け、堅強な摩擦ヒンジを求めていました。デュラブル社の依頼を受けサウスコは、業界トップレベルの技術力とカスタマイズ能力を駆使し、デュラブル社そして同社の製品ユーザーが満足するソリューションを提供しました。
LUCTRA®は、生物学的効果を持つ高機能な照明システムで、人間を中心とするヒューマンセントリックな照明がもたらす効果に関する研究に基づき開発された、オフィス向けの照明ソリューションです。
課題
デュラブル社では、革新的なハイエンドのランプシステムを開発するにあたり、堅強なヒンジを求めていました。サウスコに課された課題は、作業位置を真上から照射する長いヘッドアームを支える安定性を最大化し、かつアームをデスク上または作業面上の広い範囲をカバーする最適な可動性を持つ摩擦ヒンジを提供することでした。加えて、ヒンジは、内部にランプのタッチパネルからランプヘッドまでの配線を格納する十分なスペースを持つ設計が求められていました。
解決策
デュラブル社とサウスコは協働し、L U C T R A ®の製品設計を完全に満たし、同時に製品組立プロセスを効率化するカスタムメイドのヒンジづくりに取り組みました。デュラブル社では当初、標準品のヒンジをアダプタに鋳込むことで調整する方針でした。これに対しサウスコは、ヒンジ部品だけではなく、ヒンジにかかる部分を完全なアセンブリとして提供することを提案しました。力を相殺するカウンターバランスばねを用いる摩擦技術を採用したサウスコのヒンジソリューションは、ランプの台座部分が全く浮くことなく、ヘッドアームのみを簡単かつスムーズに動かす可動性を実現しました。アルミニウム製のランプ本体に亜鉛鋳造品のヒンジを採用するにあたっては、機械的に、そして外観の点でも慎重が設計が求められ、異なる材料による外観の差異、公差や隙量を最小にし、加えて最小限の設計スペースに対応する必要がありました。
サウスコのヒンジは、LUCTRA® デスクライトが他の類似品に見られるようにアーム部分がランプ部を支えられず下垂するなどの不具合を起こさない性能を確保する上で、不可欠な部品です。摩擦ヒンジは、ユーザーが片手でアーム位置を調整することを可能にし、製品の最大限の利便性に寄与しました。また、ヒンジ部を完全なアセンブリとして提供することで、製造における組立工程の効率化に大きく寄与しました。照明器具においては、今後数年にかけて、人間を中心とするヒューマンセントリックな設計を採用した製品の需要が大きく成長することが見込まれています。このような点からも、サウスコの摩擦ヒンジは、LUCTRA® デスクライト製品の今後の成功に大きな役割を果たしました。
結果
サウスコ、ゼネラルマネージャーのリチャード・パールマン 「この事例は、単に製品を提供するだけでなく、お客様と協働することで、お客様が抱える課題の本質を理解し解決に努めるサウスコのアプローチの一例です。お客様自身と、製品や製品用途に対してより深い理解を持つことで、サウスコはお客様製品をよりよくするソリューションを提供しています。サウスコは、信頼されるメーカーとして、常にこのような姿勢でお客様の課題に取り組み、実績を確立しています。」
LUCTRA®について詳しくは、LUCTRAをご覧いただくか、